相続トラブルが生じた場合に弁護士をつけるべきか?

2019/05/16

よくご相談者から「弁護士をつけた方がよいですか」というご質問をいただきます。

もちろん、どのタイミングで弁護士をつけるかは、ケースバイケースなのですが、トラブルになっていることがはっきりしているのであれば、早期の段階で弁護士に依頼されることをお勧めしています。

その理由は、次のとおりです。

(1)正しい法的知識に基づき相続の交渉や手続きを進めることができる
弁護士に依頼をしていただければ、正しい法的知識・正しい経験則に基づいて相続の交渉や手続きを進めることができます。相続の問題は、正しい法的知識がないと、そもそも交渉が前に進まず、混乱を深めるばかりとなることが多いものです。このような事態を避けるためには、早めに弁護士に依頼した方がよいと考えられます。
また、相続の各手続きについても、細かな知識が必要ですから、この点でも弁護士をつけ、良きアドバイザーを得た方が手続きがスムーズに進みます。

(2)ケースによっては弁護士に依頼した方が早期に解決できる
弁護士に依頼すると解決が遅くなるとおっしゃる方もいらっしゃいますが、私は、そんなことはないと考えています。
相続トラブルとなっている状態で交渉が進まない期間を考えれば、早期に弁護士に依頼をしていただいた方が事件の解決はむしろスムーズになるものと考えます。
確かに、遺産分割調停等の裁判手続きは、進みがゆったりしているということはありますが、それでもしっかりと手続きにはめて事件の解決した方が、当事者で進まない話しをしているよりは早期解決が望めると考えています。

(3)ケースによっては、より有利な内容を得ることができる
弁護士は依頼者の利益を考えて行動します。
もちろん、弁護士倫理上の制約を逸脱することはできませんが、法律や事実関係の解釈、又は遺産の評価額等について、依頼者の有利な主張をすることは多々あります。
したがって、弁護士に依頼をしていただいた方が、結果としてより有利な解決を得られる可能性があります。

(4)ストレスを軽減することができる
相続問題を当事者で協議して解決するには相当のストレスがかかります。
弁護士に依頼することで、ストレスが無くなるということはありませんが、少なくとも弁護士に交渉窓口を任せることで、交渉のストレスは軽減するものと思います。
金銭的な利益の部分だけではなく、この「ストレスの軽減」ということも、弁護士に依頼をする大きなメリットです。

以上のとおり、弁護士をつけることには、色々なメリットがあります。
確かに弁護士費用はかかりますが、私(弁護士 高橋)は、プロフェッショナルとして、いただく費用以上のメリット(経済的な面に限らず)をご依頼者に提供できるように努力しています。

相続問題でお悩みの場合には、是非ご相談ください。

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